ウフルがIoTに関する取り組みを2つ発表しました。

インベスターズクラウドとの実証実験(8/24)

インベスターズクラウドは、アパート経営の希望者にオンライン上で土地の紹介、デザインアパートの提案・建築・賃貸管理のワンストップサービスを提供しています。また、タブレット型ゲートウェイ、ウィンドウセキュリティ、環境センサーと遠隔リモコン、スマートロックやスマートインターフォンなどのIoT機器を導入した「Robot HOME」で賃貸アパートのIoT化を進めています。

インベスターズクラウドがの管理するアパートにソラコムのLoRaWANゲートウェイを設置し、誰もが利用できるLPWAネットワーク網の構築を目指します。また、実証実験として、センサーを内蔵した宅配ロッカーを設置します。センサーでは宅配ボックスの開閉状況と周辺の騒音・湿度などの環境データを取得し、データがインベスターズクラウドとウフルに到達することを確認します。ウフルは「enebular」を利用してデータフロー管理と可視化の検証を行います。また、取得した周辺環境データを家賃相場や土地価格との関連性の検証に利用します。

画像出典:http://uhuru.co.jp/information/20170824/

ウフルと位置情報サービスNearの合弁会社を通じて、利用者のスマホのアプリから得られる許諾済み位置情報を利用したリアルタイムの動線可視化などの分析を行います。

LoRaWANネットワークを整備することで、周辺エリアでもLoRaWANを利用したソリューションの提供が可能になります。環境データと家賃相場や土地価格の関連性分析は今までされていなかった試みで、どのような結果が出るか注目したいところです。

報道発表資料:LPWA を活用したデータ活用プラットフォームの構築および不動産データエクスチェンジに関する実証実験 2017年9月4日より開始

菱洋エレクトロとの資本・業務提携(8/25)

菱洋エレクトロがウフルのenebularの販売パートナー権を取得して、半導体の組み込み開発からIoT化までをスピーディに実行します。

エッジコンピューティングの推進に必須のデバイスのインテリジェント化に向けては、デバイスに組み込むAIや分析ソフトウェアの柔軟な更新が課題となります。半導体組込にノウハウのある菱洋エレクトロが、ハードウェアの柔軟なアップグレードを実現する「enebular」を組み込んだソリューション開発とデリバリを実施することで、顧客のPoCから事業化をスピーディに行う体制が整うことになります。

画像出典:http://uhuru.co.jp/information/20170825/

菱洋エレクトロの開発する組込みデバイスがインテリジェント化することにより、同社と取引のある半導体メーカーのチップに付加価値が生まれ、ICT機器メーカーがIoT機器を開発しやすくなります。

報道発表資料:菱洋エレクトロとウフルが資本・業務提携 半導体業界発、デバイスへの組み込み開発からIoT事業化までをスピーディに支援

 

アイキャッチ写真:写真AC